田舎にはなぜ美味いラーメン屋がないのか

※前ブログより加筆転載

 

鳥取には美味いラーメン屋がない。

 

 

知らないだけかもしれないが、あえて「ない」と言い切ろう。

 

いや、「そこそこ」のラーメン屋はある。
美味しいラーメン屋は?と聞かれて、そうだなぁと消去法で教える。そんな感じの。


だが、本当に美味いラーメン屋ってのはそうじゃない。

 

「これは、、、」と絶句し、形容できない美味さに悶え、また食べに行きたくなり、人に薦めずにはいられない。

 


それが、「美味い」ラーメンだろう。

 


勿論、ない現状を望んでいるわけではない。そんな訳がない。

 

そりゃぁあって欲しい。ラーメン好きだし。
学生の頃は横浜近郊に住み、何かといえばラーメンばっかり食べてたし、
就職してからも居住地である埼玉を拠点に、平日休日問わず、同僚とラーメン屋巡りをしていた。

 


当然、鳥取に帰省したタイミングではラーメン屋に足を運ぶ。


だが悲しいかな。ラーメンに関しては本当に、ないのだ。

 


鳥取の全てのジャンルの飲食店で出されるものが美味しくない!というわけではない。

 

海産物や、素材の味で勝負するものは、むしろ都会よりも断然旨い。

 

例えば、うちの両親は築地の寿司よりも地元の北海道という回転寿司のほうがいいと言っていたが、
確かになと納得してしまう。

 

これは別段、身内だから感覚が似ているとかもあるかもしれないが、大阪で仕事していた友人も言っていたので、あながち間違いでもないだろう。


それほど美味い食材があるのになぜだろう。


その答えは、「洗練されない」ことにあると、僕は考えている。


どういうことか。


逆を考えれば、なんとなく見えてくる。


東京に、美味いラーメン屋があるのはなぜだろう?


もう少し突っ込んで

都心には美味いラーメン屋しかないのはなぜだろう?
少し田舎に行くとそこそこのラーメン屋もあるのはなぜだろう?

 


そう、競争があるかないかなのだ。

 

ラーメンの世界は日進月歩だといわれている。
日本での発展はピカ一で、もはや日本食として海外に輸出されているレベルだ。

 

どれだけ腕の確かな職人がいても、

 日々競争の中に置かれて、いつ置いて行かれるか分からない、所謂ラーメン激戦区と
 今の実力でも十分集客を続けられる、独り勝ちの片田舎

今現在は同じ味でも、数か月後、遅くとも1年も経てば、味に差が出てきてしまうだろう。


人間って本当に素直で、

問いを持って臨めば道が見えてくるし、逆に目先のことをこなすだけだと易きに流されてしまう。


だからなのだろう。ラーメン激戦区では、感動するほど旨い一杯に巡り合えたりする。

残念ながら、鳥取ではそういう一杯に巡り合ったことは、まだない。

 

僕は美味いラーメンが食いたい。


だから今はニートだけど鳥取の観光客やそもそもの人口が増えるような仕掛けや仕事をしていく。

 

僕は美味いラーメンが食いたい。

 

 

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本日、鳥取の飲食店が初めて収録されたミシュランガイドが発売された。

 

鳥取市内に2つ星が2つ、1つ星が1つ、掲載された。

 

これは地方都市としては優秀だとかどうとか。

 

ちなみにラーメン屋は一件、ビブグルマンに収録されている。

 

さて明日にでもいってみるか。