JCI×メルカリ小泉さん×antenna荒川さんin鳥取

(前ブログから転載)


なぜかメルカリの社長兼COOの小泉さんとグライダーアソシエイツ(antennaアンテナの会社)副社長の荒川さんが鳥取で講演する。との情報をキャッチしたので聞いてきた。(2018.9.8)

 


結論、くっっっっっそ面白かった(笑)ので備忘録ブログとして残します。(アウトプットなき講演に学びなし)
特に地方で事業をやりたいor営んでいる人にとっては勇気づけられる内容でした。


講演は2部構成。

1部ではファシリテーターがお二人に地域での事業の可能性をヒアリング

2部では山口県周南市での実例を取り上げ、検証


以下構成

公益社団法人日本青年会議所 中国地区協議会
「事業創造フォーラム~地方からの経済再興~
 in 中国地区カンファレンス2018」

1.開会の辞
2.委員長挨拶
3.講師紹介
4.事例検証
5.質疑応答
6.委員長謝辞
7.閉会の辞

 

会社で大切なこと――軸


Mission、Valueに拘る
 ――Misiionこそが会社を導く軸となる…


●Missionとは使命、Valueとは顧客に提供する価値

●小泉さんがmixi時代にできなかったこと。
 mixi時代は、作ってはいたが浸透をさせていなかった。提供するコンテンツが盛り上がっているときはMissionがなくても上手くいくが、会社が傾いたときにMissionがないと各々が勝手に主張を始め、社員の心が離れていき、結果崩壊する。(mixi時代はバラバラになってしまった)

●浸透させるのは対話しかない。
 作ったからといって一朝一夕に広まるものではない。地道に対話するしか方法はない。
メルカリでは毎週金曜日に全社員参加で役員パネルディスカッション、Q&Aを必ずやっている。社員に浸透すると同時に、役員にとっても勉強になり、喋る訓練にもなる。
 荒川さんも、しばし喧嘩になるぐらい社長とMissionについて話している。

●Missionが浸透した先に
 軸ができる。筋が通る。全てMissionに基づいて行動する限り、ブレない。社員に下手に迎合しなくても、言っていることとやっていることに齟齬がないから信用される。逆は見放される。
 採用においてもそう。得意不得意や自分の好みではなく、Mission,Valueに共感できる人材を採る。そして浸透させる。そうすると拡大のフェーズでもまとまって大きな力を発揮できる。
 対外的にもMissionを浸透させること。社会性が認められ、応援される存在になることができる。

●応援される=ファンをつくる
 単純な金銭ではなく、ストーリに価値が置かれてる時代なった。まず、自社のサービス、目の前のお客さんを死ぬほど愛す。その中でMissionがブレずに伝わればファン=固定客になってくれる。
 こちらから売り込むのではなく、お客さんから求めてくれるようになれば勝ち。


Mission、Valueについては、めっっっっっちゃ考える。そして貫く。


地方の可能性――次の時代は「IT×リアル」


●地方と都市の役割分担
 地方だから、都市だから、という訳ではなく「その場所だから」できることが重要。例えば、自動運転の技術ができても、実験を都市で行うのはリスキー。(小泉さん「(ドローンの話題で)田舎だったら最悪落ちても、ねぇ?(笑)」)

●「IT×リアル」の時代
 7~8年のスパンで新しい技術とメガベンチャーが生まれる。1998年頃はインターネットで、yahooや楽天が台頭した。2006年頃はスマホの普及でmixi等が台頭した。
 具体的に、次に何が来るかは分からないが、mixiのようにネットだけで完結するものではく、IoTのようにリアルと結びつくものではないのか。
 実際、新しい事業は地方の方が元気な印象を受ける。農業とか。(小泉さんはエンジェル投資家でもある)

●社会構造の変化
 かつて(終身雇用の時代)は、上から下の、トップダウンな社会だった。固定化されているけど、会社に尽くせばそれでよく、ロールモデルが存在していた。
 今は、インターネットによって、横同士(ユーザー同士)の繋がりができて、フラットになった。個人がエンパワーメントされる時代。
 果てしなく自由だが、明確な意思を持たなければ生きづらい時代でもある。ストーリーやライフスタイルが重要視されるようになった。
 変化に対応できるオーナー企業が強い。星野リゾートとか。大企業はそのスピードについていけない。

●大学とのつながり
 大学との連携にヒントがある。地方で元気な企業、優秀な企業はどこか繋がりがある。つくば学園都市とつくば大学とのつながり、アメリユタ州のクオルトリクス(世界一優秀な調査会社)etc...

●必要とされること―明確化
 田舎のウィークポイント=何を求めているのか分からない。要望がざっくりしている。ex)とにかく人が欲しい。要望が大雑把であればあるほどコミットし辛い。どの分野で何を目指していて、具体的にどんな人材が不足していて、週にどれぐらいアサインして欲しいのか。
 見落としがちだが、どれだけ労力を必要とするのかが大事。例えば週に2日、2~3時間程度ならやってみようと思うが、それが3,4日となってくると過多。本業に支障が出てしまうから今回は,,,という判断になってしまう。

 

まとめ
これからの地方の発展のヒント

荒川さん
 Dualな働き方をしていく。この先、労働人口は減少する。30~40歳の世代をどうコミットさせるか。都市にいても、自分の生まれ故郷が衰退してほしいと思っている人はいない。
 自分たちが何を求めているのか明確にして、人材を惹きつけろ。

小泉さん
 そこにしかないモノ、その人にしかできないモノ。これを、発信して共感を呼び、発展させろ。
 地方、絶対これから面白いと思う。


以上!


時代は間違いなく、個人の時代になった。これからもその傾向は強まる。だから都市だけでなく、地方の可能性も大きくなってくる。
感覚的なものが少しずつ形を帯びてきた。ブログとかアフィリエイトだけじゃないじゃん(それだけだと思ってた)。
やるぞ~~~^^


では、ぼちぼち楽しんでいきましょう。